徐々に鉛を使用しない易融合金(ハンダなど)が使用され、あるいはハンダ工程の少ない基盤の開発など鉛を使用しない方向へ電機部品の業界は進路を変えつつあります。欧米ではこういった環境関連の対応ができているかどうかを商品に明示しなければならない所もあり、ますます鉛の使用は減少するものと考えられます。しかし工業用工作上、ハンダやロウ付けをなくすことはできないと考えられます。
また昨今では表面実装という手法で基盤が作られています。基盤に乗せる抵抗器やコンデンサーに針金の足がありません。このためのハンダは塗布したり(練りハンダ)粉末をまぶすような(粉ハンダ)形態です。製造、加工、使用時には従来の糸ハンダなどよりも使用ロス、洗浄ロスなどが出ますが、二軸ロ ボットが部品基盤上に置いてハンダを乗せ、電気炉でハンダ付けして洗浄する方法です。
フロンやパークレン、トリクレン、トリクロロエタンと言ったドライクリーニングや機械加工油、切削油を洗浄する方法が規制され、これらの洗浄は水と洗剤に変わりました。20年近くかけて変更し、水で洗えて加工条件が変わらないようにされてきましたが、今度改めて排水上にも影響のないように要求されつつあります。油種や工具、温度管理、工程の順序など現在の加工油の特性に合わせて変更したものを改めて油の検討ができるでしょうか。
こういった油は油としての特性のほかに、水に溶けやすくしている場合があります。排出時の処理では浮いてしまえば除きやすいのですが濁ったり溶けている油は水との分離が困難な場合があります。